偏微分方程式入門のページ
このページは, 拙著『偏微分方程式入門』の補足や正誤表を置いたり, 演習用の
プログラムを並べておくために開設しました.
正誤表
いずれも pdf ファイルです.adobe (acrobat) readerTM 等の pdf ビューワで御覧ください. (最近のブラウザには pdf 閲覧機能が組み込まれているのが普通です.)
なお,正誤表は各刷の間の差分を意味します.
例えば,“第2刷の正誤表”
とは,2刷出版後に見付かった誤りのことで,
第3刷で訂正されたもののことです.
これらは当然第1刷にも存在した訳ですが,第1刷の正誤表には含めていません.
また,最新刷に対する正誤表は,次の増刷で訂正される予定です.
現在の最新は第8刷(2021.6.8発行)ですがそれ以前の第7刷(2018.3.5発行)ともども正誤表はありません.
演習用のプログラム
仕事に追われて, 新しいものを作る暇がなかなか取れません.
そこで暫定的に昔作ったものを並べてお茶を濁しておきます.
教科書の挿絵に使ったプログラムくらいはこれらに含まれています.
ここに置くものは基本的に Fortran か C か Pascal のソースで, 結果の画像表示(といってもまだ子供だましですが)のためのグラフィックライブラリをリンクして使います.
従って, 以下全てのファイルはプラットフォーム別に置きます.
グラフィックライブラリの元になったのは, 拙著『教養の数学・計算機』
で取り扱った 16 ビット PC 用の ProFORTRAN77 向けのもので,
Unix の X ウインドウ用と f2c(g77) への翻訳(β版), 及びその PC 版 (gnuwin32)
を開発中です.
以下のソースで使用されるグラフィックライブラリ
- ☆FMR60 用☆ 手元に実験できる機械が無くなってしまったので, 動作確認はできませんが, 基本的には何も変わっていないはずです.
富士通 FMR60 + ProFORTRAN77 に対する
グラフィックライブラリ(オブジェクトモデュール)GRAPHIC.OBJ
東大の教育用計算機センターの端末が FMR60 であったころに小生が教育用に開発した
もので, アセンブラで内蔵 ROM のグラフィックライブラリ GDS-BASE を呼び出して FORTRAN のサブルーチンとして使える
ように仕立てたものです.(FM16βには対応していません.)
見本プログラム HEAT.FOR を例にとると
F77 HEAT/J7
PROLINK HEAT,GRAPHIC,F77LIB7B/S
で実行ファイル HEAT.EXE ができます.
(数値演算コプロセッサが付いていない機種では
上記オプションとシステムライブラリで 7 を取ったものを用います.)
グラフィックライブラリが FAR CALL で書かれているのでジャンボ(ビッグ)
モデルのオプション J と B は必須です.
- ☆PCH98 用☆ 上記 FMR60 の内蔵グラフィックを NEC の高解像度グラフィック PCH98 シリーズの内蔵グラフィックで
エミュレートしたもので, 解像度は 1120x750 で FMR60 と同じなので, ソースは何も変更せずに使えました.
これも手元に実験できる機械が無くなってしまったので, 動作確認はできませんが, 基本的には何も変わっていないはずです.
NEC PCH98 + ProFORTRAN77 に対するグラフィックライブラリ(オブジェクトモデュール)GRAPHIC.OBJ
ソースの例とコンパイルの仕方は FMR60 と全く同じです.
- ☆PC98 用☆ 普通の NEC PC98 シリーズ用で, グラフィックは 640x400 です.
NEC PC98 + ProFORTRAN77 に対するグラフィックライブラリ(オブジェクトモデュール)GRAPHIC.OBJ
内蔵 ROM のグラフィックライブラリ GRCG(EGC) を呼び出して FORTRAN に渡します.
最近の Win95 用のグラフィックアクセラレータが付いた機種ではうまく動作しない
ことがあります.
- ☆Xウインドウ 用☆ 上記グラフィックライブラリを Unix の X ウインドウと GNU の f2c または g77 用に移植したもので,
東大の教育用計算機センターのシステムが Unix 端末に変わったときに開発を始めました.
まだ未完成ですが, マウスのシグナルを取り込めるなど, DOS 用のライブラリにはなかった新機能もあります.
f2c (g77) に対するグラフィックライブラリ(C のソース)xgrf.c
X の描画函数を呼び出して FORTRAN のサブルーチンとして使えるようにしたものです.
互換性を保つため, 指令語は元の PC 用のものを踏襲しています. (しかしそろそろ元のライブラリに対応する機械がなくなりつつありますので, そのうち非互換的拡張をするかもしれません.)
使用法は gcc を用いてまず
gcc -c xgrf.c
を実行してモデュール xgrf.o を作っておき
g77 heat.f xgrf.o -lX11
のようにリンクして使ってください.
X 用のプログラム例は自分の開発環境に合わせて解像度を 800x600 に固定してありますが,
ソースをいじれば如何様にも直せます.
カラーも PC の元ライブラリとの互換性を保つため 16 色( 4 ビット)にしてありますが, これもソースのちょっとした修正でお使いの端末が許す限り対応可能です.
ソース見本のリスト
java による実演
これから学生を頼りにして充実してゆきたいと思っています.
とりあえずは, 五十の手習いによる作品で御容赦を!
拙著のメニューページに戻る