Cygwin インストールの案内

Cygwin のインストール解説

• Cygwin の本部サイト にゆき，このページ下方の
  Install or update now! (using setup.exe)
  というリンクを選びます． すると setup.exe を『実行』するか『保存』するかと Windows に 尋ねられます．追加インストールの必要性を考えると， 一旦保存してから起動した方が便利ですが，保存した後で これを起動することが難しい人は『実行』を選んでもよいでしょう． すると発行元不明なソフトである旨の警告がでますが，偽サイトで ないことを確認したら自己責任で始めましょう． 『実行する』をクリックすると (ダウンロードし) 実行が始まります．
• まず, setup.exe の説明が出ます．英語ですが一通り読んでおきましょう． 主な内容は，デフォールトでは base set しかインストールされないこと， いつでもこのプログラムを起動して，欲しいものを追加できること，など です．(更に，将来個々のソフトのバージョンアップに対応した更新も同じツー ルで可能です.)
• 『次へ』をクリックすると，インストール元，およびインストールする ファイルの処置を尋ねられますが，普通の人はデフォールトになっている 一番上の『ネットワーク経由でインストールする』でよいでしょう．
• 『次へ』をクリックすると，インストール先のフォルダ (ディレクトリ) を 尋ねられます． これも普通の人は，デフォールトの c:\cygwin で良いでしょう． (既にパージョン 1.5 代を持っている人は，c:\cygwin-2 とかになります．) また，『インストールするソフトの使用者を全ユーザーにするか自分だけか』と， 『テキストファイル 形式を UNIX と DOS のどちらにするか』を聞かれますが，皆 デフォールトの設定 (全ユーザー，UNIXモード) でいいでしょう．
• 『次へ』をクリックすると，ダウンロードしたファイルの一時保管場所の フォルダを尋ねられますが，デフォールトでいいでしょう．
• 『次へ』をクリックすると，インストール元への接続の仕方を尋ねられますが， 取りあえずデフォールトの直接接続でやってみましょう．ファイアウォールの 中などでうまくいかなかった場合は，ネットの管理者に相談しながら別の 選択肢を試みましょう．
• 『次へ』をクリックすると，インストール元のアドレス (URL) の一覧が 出ます．日本のサイト (.jp) で一番自分に近そうなところを選びます．
• 『次へ』をクリックすると，選んだインストール元からインストールのための ini ファイルが取り込まれます. (ここで若干時間がかかります.) しばらくして，インストールするパッケージの選択一覧が出ます． 先にも注意したように，デフォールトでは，基本的なソフトだけが インストールされます．必要なものは後でも追加できますが，面倒だと 思う人は，ここで，プログラミングの実習に必要なものを追加しておきましょう． 小生が何度か試してみたところでは， やはり gcc, g77, あるいは gfortran はデフォールトではインストール されないようです． gcc と gfortran を例に，Skip からインストールするへの変え方を 説明します．
  大きな目次の Devel をクリックすると小目次が現れ，abc 順でソフト名が 表示され，それぞれに，インストールされるものはそのバージョンが， また，されないものは Skip と表示されています．ソフトの名前は右側が 切れていることも多いので，見えないときは，窓を横に拡大します． この中から C コンパイラ gcc あるいは C++ コンパイラ gcc-g++, それにデバッガ gdb などを選び, Skip をクリックすると, これが細かい バージョン番号に変わります． なお，まだ gcc のデフォールトは Ver.3 代のようで， Fortran90 対応のコンバイラ gfortran は Ver.4 上に構築された gcc4-fortran というのを選ばないと入りません.
  更に，その横の二つのボックスのうちの 左側 (B すなわちバイナリと書かれている方) だけにチェックが入ったことを確認します．(右の S はソースで，普通は インストールする必要はありません.)
  同様に，emacs を選択してます．その作業を見やすくするために 一旦，大目次の Devel をクリックすると，開いていた小目次が閉じます． そこで，大目次の Editor をクリックし, emacs を探して同様に選択します． この他，グラフィックを含むプログラミングを試したい人は，XOrg の X サー バや Windows の開発環境 w32api なども入れておきましょう．
  大学のサーバに自宅から接続したい人は， Net の中の openssh を選択しておきます.
• 『次へ』をクリックすると，インストールが始まります．後はかなりの時 間待つだけです．
  ※ここまでであまりぐずぐずしていると，接続が切れてしまい， 『ダウンロードが不完全でした． 再実行しますか？』というポップアップが開いてしまうことがありますが， その場合は，接続先 URL から選び直します．ただし，先ほど選択したソフト の情報はローカルに記録されているので，もう一度やる必要は無く， さっさとダウンロードに進めます．
  ※何を選ぶのかよく分からないからと言って，『全部選択』にしてしまうと， ダウンロードに数時間かかることがありますので注意しましょう．全体では ２ギガバイトを越えるほどのパッケージがあります．
• 普通に選択した場合は数十分で終了し，最後の確認ウインドウが 現れます．ここで，デスクトップに Cygwin のアイコンを作成することと，メニューに Cygwin を追加することの確認を求められますが， 普通はこのままで OK でしょう． 『完了』をクリックすると, これらの処理をして終了し， デスクトップに緑色の C の字のアイコンが現れます． これをクリックすると， 黒いターミナルウインドウが現れ，最初にホームディレクトリの作成と， 標準設定ファイルのそこへのコピーが行われます． こうして ls とかの UNIX コマンドが使えるようになります．gcc や emacs などもここから立ち上げることができます．
• 時に自動設定がうまくゆかずに終了することがあります．デスクトップに Cygwin のアイコンができなかった場合は， 自分で『コンピュータ』のアイコンからローカルディスク C, 続いて Cygwin のフォルダを探して入り， Cygwin.bat (拡張子が表示されていないときは歯車のアイコンの方) をデスクトップにショートカットを作りましょう． 文字 C のアイコンはアイコン画像なので， アイコンの変更でこれを選択すると， Cygwin.bat へのショートカットをこのアイコンにできます． Cygwin のアイコンができていても， クリックすると一瞬黒い窓が開いてすぐ閉じてしまう場合は， 設定ファイル /etc/profile などが自動的には作成されなかった可能性があります． もし不幸にしてそういう症状に出会ったら，『すべてのプログラム』の 『アクセサリ』の中から『コマンドプロンプト』を選択し立ち上げて， メモ帳 notepad.exe を使って以下のファイルを profile とい う名前で作り，/etc/ に置いてみましょう．

  PATH="/usr/local/bin:/usr/bin:/usr/local/sbin:/usr/sbin:.:${PATH}"
  

• なお，『コマンドプロンプト』の窓で

  set PATH=%PATH%;C:\CYGWIN\USR\BIN;
  

  を手動で実行すれば，この窓で ls とかの Cygwin のかなりの指令が 使えるようになり，以後のメンテが楽になります．この方式は日本語の入力も 可能なので，それなりに便利です（がCygwinのバイナリが対応しているとは限りません）．また ssh は使えますが，scp はこけます．

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