講義概要
情報科学科教官の全員参加で行う専門英語教育の贅沢な (^^; プログラムの一貫です.
テキストは独自編集で, 下記のような概観論文を綴じ合わせて作ったものです.
もちろんこちらで準備しますので, 自分でコピーを集める必要はありません.
全部で57ページです. 一日5ページの割合で頑張りましょう.
[1] Kimmo Eriksson: Splitting a polygon into two
congruent pieces, Amer. Math. Monthly, 103 (1996), 393--400.
タイトルから想像される計算幾何のパズル的な問題の解説論文です.
[2] Folkmar Barnemann: Primes is in P: A breakthrough for ``Everyman'',
Notices Amer. Math. Soc.}, {\bf 50} (2003), 545--552.
RSA 暗号などで必要とされる, 巨大整数の多項式時間素数判定で
(確率論的ではない)
決定論的なアルゴリズムが発見されたことのニュース解説です.
[3] Robert P. Kurshan: Program verification, Notices
Amer. Math. Soc., 47 (2000), 534--545.
計算機によるプログラムの正しさの判定法をめぐる解説論文です.
[4] Donald Knuth: All questions answered, Notices Amer. Math. Soc., 49
(2002), 318--324.
有名な計算機学者で TeX
の作者でもあるドナルド・クヌースに対する公開インタービューの記録です.
[5] Brian J. McCartin: Eigenstructure of the Equilateral
triangle, Part I; The Dirichlet problem, SIAM Rev., 45
(2003), 267--287.
正三角形に対するラプラシアンの Dirichlet 固有値問題の厳密解の解説です.
タイトルは難しそうですが, 解析の論文としては初等的な方です.
評価
成績評価は出席と発表による. 不公平が無いよう, 全教官一律の基準になるはずです.
要するに, 真面目にやっていれば心配はありません. (*^^*)