演習用のプログラムについても, そのうち第 II 巻の分も込めて充実しますが,
とりあえずは教科書の第 I 巻で“レポート問題”を解くためのものとして
引用してあるもののソースを置いておきます.
これはあくまで教育の一環としてのサービスで, プログラムに対するサポートは
教科書の定価には含まれていませんので, 著者に対して苛酷な要求をしないように
お願い致します. (^^;)
なお, 配布形態は GPL に準じます. (一言でいえば, “責任持たんぞ, 好きなように
直してくれ, ただし著作権は放棄しない”です.)
☆グラフィックライブラリについて☆
グラフィックライブラリの元になったのは, 拙著『教養の数学・計算機』
で取り扱った 16 ビット PC 用の ProFORTRAN77 向けのもので,
Unix の X ウインドウ用と f2c(g77) への翻訳(β版), 及びその Cygwin32 対応の
PC 版 (α版)などがあります.
xgrc.c はその C 言語版で, pascal 言語からも gpc やいくつかの pc ではそのまま
呼び出せます. (ただし xgrp.c では一部函数名を変更してあります.)
使用法は gcc を用いてまず
gcc -c xgrp.c
を実行してモデュール xgrp.o を作っておき
gpc example3.p xgrp.o -lm -lX11 -o example3
のようにリンクして実行バイナリ example3 を作り, 使ってください.
gpc の他, 本学情報処理センターの Sun Ultra2 上の pc でも動作確認済みです.
(情報科学科演習室の Hewlett Packard ワークステーション上の pc の場合は,
Pascal のソースに多少の書き換えが必要で, まだ調節が終わっていません.
#もうリースが切れたので, やる気はありません. (^^;))
その他に著者が興味を持ちそうなシステムへの移植は依頼されれば (著者の実
力の範囲内で) 試みても良いです.
担当編集者から, “プログラム見本は C にせよ”との強い要請がありましたが,
“これは数学の本だ”と抵抗して, 結局 C のプログラムもウェッブサイトに置く
ことで妥結しました.
しかし, 小生の実際の講義経過では Fortran => C => Pascal の
順に作られました.
本学科の学生は1年の前半で Pascal を, 後半で C を学ぶので,
後半に当たる第 II 巻のレポート用プログラムは C 版のものを必死で Pascal
に翻訳しました. (^^;)
ここには Fortran 版は置きませんが, 著者に多少とも自信が有るのは
Fortran だけですので, 他言語のプログラムスタイルなどは著者の真似をしない方が
安全です. (^^;))
☆p2c 使用の際の注意☆
Pascal 言語を C 言語に翻訳するツールである p2c を使って Pascal の練習を
することもできます. この場合は, 一旦
p2c example3.p -o temporary.c
を実行して C 言語のソース temporary.c を作り,
gcc temporary.c xgrc.o -lp2c -lm -lX11 -o example3
のようにリンクして実行バイナリを作ります.
第一段階で出力ファイルの指定を忘れると, 上述の C 言語版のソースと
同名のファイル example3.c が作られるので, 私のファイルは上書きされて
しまいます. (そちらの方がましだという声もありますが (^^;)). 従って
C と Pascal は別々のディレクトリに置かれることをお勧めします.